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- Date: Tue 11 07 ,2023
- Category » 賢い引っ越し術 > 本当に使える部屋探し・物件探し術
- Tags: 光インターネット 引っ越し 光回線 インターネット回線 固定回線
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内見でチェック|物件のネット環境を確認するポイント2つ
引っ越しをしたい時は物件情報を当然見るのですが、
そこではその物件の「ネット環境」が詳しく書かれていないことが多いです。
かなり大雑把に書いていていざ住んでみると「アレ?書いてたことと違うんじゃないか?」ということもあります。
不動産屋に聞いてもネット環境に関しては適当な答えしか返ってきません。
不動産屋もいちいち一つ一つの物件の詳しいネット環境なんて物件情報に書かれている範囲以外は知りません。
なので、
不動産屋を通して管理会社やオーナー(大家さん)に確認を取るという方法があるのですが、
返答までに時間がかかることになったり、
把握しているとみせかけて把握しきれていなかったりすることも稀にあったりするという難点もあります。
ということで、手っ取り早く
内見でその物件のネット環境がどうなっているのかを簡単に確認する方法を記録しておきます。
これは、その物件のネット環境が悪いのかどうかを確認する方法ではなく
いいネット環境である可能性が高いかを判断するチェック方法です。
コンセント周辺を確認!
「コンセント」か、「コンセントの周り」にはその物件の通信系のインフラが集まっています。
注目すべきは、内見した時に「光コンセント」というものがあるかどうか。
「光コンセント」は大きく2種類あります。
例えば、こういうの。

参照元:https://ybb.softbank.jp/support/sbhikari/connect/construction/
特徴としては、分かりやすく差し込み口のところに「光」という文字が入っていたり、小さい文字で「光コンセント」と書いていたりします。
コンセントカバーとセットになっている一体型タイプが、
一般的な「光コンセント」
分離型タイプ(独立タイプ)が、
「光ローゼット」
どちらも「光回線の光ファイバーケーブルが使える優秀なコンセント」
内見の時にこの2種類のどちらかがあれば、その物件はインターネット環境が良い可能性が高いです。
【文字で説明してあるタイプ】

【壁に埋め込み型タイプ】

参照元:https://www2.panasonic.biz/jp/densetsu/haisen/internet/product/hikarihaisen/
【一体型タイプの光コンセント】

参照元:https://business.ntt-east.co.jp/
一般的なものだと、このコンセントの右側にあるボコッって縦長に飛び出していて下に「光」って書いてあるのが、光コンセント。
右にあるときもあれば、左にあるときもあります。
こういった「光コンセント」タイプがあるということは、その建物は光回線にちゃんと対応したネット環境が良い物件の可能性が極めて高いということです。
窓側の壁やエアコンの近くを確認!

参照元:https://www.fujikura.co.jp/products/optical/opticalconnectors/03/2044197_11320.html
次に
分離型タイプ(独立タイプ)の光ローゼット
これは、建物の中に光コンセントが付いてないけど外から光ケーブルを引っ張ってきて部屋に引き込んだ場合などにこの「分離型タイプ(独立タイプ)の光ローゼット」になります。
これがあった場合も光ケーブルが家の中まで来ているので、光回線の能力が一番発揮できる「光配線方式」と同じ状況です。
これは、前の住人が光回線を引き込む工事をやってそれをそのまま残していってくれた場合にあることが多いです。
こういう場合は、前の住人に感謝です。
だいたい直径2mmくらいの細〜いケーブルが窓の端のところとか、エアコンのダクトのところから部屋の中にのびていて、その先が光ローゼット(単体の光コンセント)になっています。
光ケーブルの引き込み事例を確認したい場合は、光ファイバーケーブルの施工事例pdfを確認してください。
これらの「光コンセント」「光ローゼット」が部屋の内見で確認できた場合は、その部屋はいいネット環境である可能性が高い。
勘違い注意!こんなコンセントは関係ない

参照元:https://business.ntt-east.co.jp/
この写真で見るようなコンセントの右上にあるポコッて出てて、下で小人が雨宿りできそうな丸いやつがあります。
一見すると下から何か差すような感じなので「これも光コンセントかな?」と勘違いしてしまいそうですが、これはテレホンガイドというもので
簡単にいうと
ただの多目的用の空きスロットです。
複数の電話線をそこから引っ張って出したりとかその他ケーブルを出すのに使えるただの穴です。
なので、このポコッと出ている丸いやつがあることと、物件が光回線(光ファイバー)に完全対応しているかどうかは全く関係ありません。
このコンセントカバーを見る限りでは、
真ん中に「LAN」と書かれたスロットがあるので、これだけを見ると光ファイバーよりも1ランク下のLAN配線方式(イーサネット)のインターネット環境に対応していると分かります。
部屋の別の場所に光コンセントがあれば、光回線(光ファイバー)とLAN配線方式(イーサネット)の両方に対応した良いネット環境ということになります。
ここまで内見で「この物件は良いネット環境か?」を確認する方法を一通り説明してきましたが、
なぜ、「光コンセント」「光ローゼット」を探すのか、これらがあるとどんなメリットがあるのかも知りたい人のために一応下に説明も記録しておきます。
知っておきたい人だけ読んでいってください。
まず、
建物の「ネット環境の基本」
マンションやアパートなどの物件・建物ではそれぞれ「ネット環境の基本」がわかりやすく3パターンあります。
それが、建物の中の「インターネット配線方式」というもので
(1)光配線方式(光ファイバーケーブル)
(2)LAN配線方式(イーサネット)
(3)VDSL方式(電話線)
この3つです。
ランク分けすると
光配線方式【一流品】
建物の中が、光回線完全対応。
光回線の能力を存分に発揮して速度が速い。
インターネット速度はだいたい1Gbps(1,000Mbps)以上に対応。
LAN配線方式【二流品】
建物の中は、LANケーブル(イーサネット)でインターネット環境対応。
三流品のVDSLと比べれば速度がスムーズで快適
インターネット速度はだいたい100Mbpsが上限。
VDSL方式【三流品】
建物の中は、電話線(メタル回線)を使ってインターネット環境対応。
一番古いタイプのインターネット環境。
インターネット速度は100Mbpsが上限。
ちなみに三流品のVDSL方式でも光回線を契約すれば、せっかくの光回線の本領は発揮できないのですが、だいたい上限の100Mbps近くまでは出るはずなので特に不満に思うような速度ではないです。
ただし、複数人・複数機器で同時に2人以上でインターネットを使うと遅く感じる場面は出てくるかもしれません。
「光配線方式」を選ぶ理由
LAN配線方式でもVDSL方式でも、光配線方式よりも速度が遅くなるとしてもそこまで不満を感じないインターネットスピードなんだったら3つのどれでもいいんじゃないか?と思いますが、
「光配線方式」には大きなメリットがあります。
光配線方式のメリット1:やっぱりスピード!
マンションやアパートなどの共同住宅では同じ建物の中で同じ光回線を契約している人は基本的に1本の光回線をシェアすることになります。
同じ建物で1世帯1光回線なんて贅沢な契約はできません。
実際にやったら月額料金がめちゃくちゃ高くなります。
つまり、
同じ建物で同じ光回線を契約している人が多ければ多い分だけ利用者が増えるのでその分その光回線は混雑して遅くなります。
建物の中が「光配線方式」ならそもそもの速度が速いのでそれが遅くなってもまだ快適なスピードを保っていられるのですが、
「LAN配線方式」や「VDSL方式」だと上限がそもそも100Mbpsであること。
そして、
方式としては「LAN配線方式」や「VDSL方式」は古いほうなので建物に付けられている機器も古い可能性が高く遅くなりがちです。
さらに、
「VDSL方式」は、周辺の電磁波の影響も受けやすいという弱点もあります。
だから
そういったインターネットスピードの保険・余力も含めて「光配線方式」のほうがいいです。
光配線方式のメリット2:開通までの期間が短くなる
よく言われている光回線(固定回線)の大きなデメリットとして、
申し込んでから使えるようになるまで(開通するまで)が長い!
というのがあります。
だいたい、申し込んでから1ヶ月かかります。
場合によっては2ヶ月3ヶ月かかることもありえます。
なぜこんなに時間がかかるのかというと、
工事業者の予約がなかなか取れないことが大きな原因です。
予約がいっぱいで1ヶ月先まで埋まってて予約が取れないといったことです。
これが、「光配線方式」で部屋まですでに光ファイバーが来ていた場合、もうそもそも工事をする必要がないので、開通までその分短縮になります。
工事業者を予約する必要がないわけです。
そういったことから、
申し込んでから使えるようになるまで
だいたい1週間から2週間で使えるようになります。
めちゃくちゃ早い場合は、3日とかもあります。
光配線方式のメリット3:工事費が激安になる
光回線の工事には、「派遣工事」と「無派遣工事」という2パターンがあります。
光配線方式で部屋まで光ファイバーケーブルが来ている状態だと、「無派遣工事」という工事費が激安になる可能性があります。
実際には、工事費0円キャンペーンなどがよく行われているので、工事費が1万円だろうが2万円だろうが、
「0円になるなら工事費の金額なんて気にする必要ないでしょ」
と思ってしまいがちです。
ですが、実際には安いほうがメリットがあります。
(1)工事費0円キャンペーンをやっていないところでも激安の工事費にできる
全ての光回線が工事費0円キャンペーンをやっているわけではありません。
やっていないところもあるし、時期によってやっていなかったりもします。
工事費のサンプル例として、「ドコモ光」を出しておきます。
マンションタイプ工事費:1万6500円→(無派遣工事の場合)2,200円
マンションタイプ工事費:1万6500円→(無派遣工事の場合)2,200円
(2)「派遣工事」だと追加出費が発生することがあるが、「無派遣工事」だとそれが無い。
追加出費はレアケースですが、よくありがちなのは、
「土日祝日は別途3,300円(税込)が必要」といったもの。
工事をするときはその部屋の住人の立会いが必要になります。
つまり、
工事する時間帯には家にいないといけません。
平日忙しくて立ち会えないとなると、土日祝日に工事に来てもらうしかない。そうなると土日祝日は別途追加で3,300円払うことになります。
しかし、
「無派遣工事」なら部屋での工事の必要がないので立会いの必要がありません。つまり追加出費も発生しない。
(3)工事費0円キャンペーンは長期契約が原則。それを守れないと罰金(残債の支払い)を払わないといけない
工事費0円キャンペーンには条件があって例えば、最低でも2年継続して契約しつづけることで工事費が0円になるといった設計になっています。
もし、途中で解約したらその時点での工事費の残債を支払わなければいけません。
例:工事費が2万4000円で24ヶ月(2年間)分割払いで月1000円の工事費
これを24ヶ月間、毎月1000円割引になるキャンペーン(0円キャンペーン)にすることで、工事費0円になるという設計。
これを諸事情で1年で解約した場合、その時点で割引キャンペーン(0円キャンペーン)は解消されてしまうので、
残り1年(12ヶ月)のまだ割引してもらってない工事費の残り(残債)1万2000円は解約した時点で支払わなけらばいけません。
これを24ヶ月間、毎月1000円割引になるキャンペーン(0円キャンペーン)にすることで、工事費0円になるという設計。
これを諸事情で1年で解約した場合、その時点で割引キャンペーン(0円キャンペーン)は解消されてしまうので、
残り1年(12ヶ月)のまだ割引してもらってない工事費の残り(残債)1万2000円は解約した時点で支払わなけらばいけません。
「無派遣工事」だとこういった長期契約の縛りがなくなります。
以上の理由・メリットがあることから、
部屋の内見に行ったときに「光コンセント」か「光ローゼット」があるかを確認してみよう。
となります。
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