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値段の安いUSBメモリを買う前に注意する「バックアップが消える話」

どうも。データ屋のイワトです。ツイッターで話題になっていたことで気になったものをより深く調査してきたのでここにメッチョわかりやすくメモしておきます。
USBメモリは小さくて場所も取らず、データの持ち運びにすごく便利なものです。
しかし、
「USBメモリは時間が経つとデータが消える」
という特徴があることを知らない人が多いと思うのでその話と解決方法です。
USBメモリやSDカードなどの持ち運べる記憶媒体は、年々価格が安くなっています。
それは、技術の進歩で同じ品質のものが安く作れるようになったのではありません。
「耐久性」や「寿命」を犠牲にして安くしています。
USBメモリ(フラッシュメモリ)には「ランク」があります。
SLC(最高ランク)
MLC(中級ランク)
TLC(低級ランク)
MLC(中級ランク)
TLC(低級ランク)
最高ランクの「SLC」は主に高速ハードディスク(SSD)に使われています。
耐久性抜群・寿命も長いものです。
この「SLC」は普通のUSBメモリに使われていることはまず無いです。
理由は、「値段が高い」から。
実際に調べてみますね。
ありました。
無いとか言ってごめんなさい。
でも業務用/産業用と書いてあって一般使用ではないようですね。値段も1GBで約3,400円と高いです。これは特殊例のUSBメモリですね。
話を元に戻しますが、
ハードディスクは簡単にデータが消えたり壊れたりしたら困るものなので値段の高い「SLC」が使われています。
ということで、
一般的なUSBメモリには、残りの「MLC」・「TLC」のどちらかが使われています。
「TLC」が安いUSBメモリ。
ここで
USBメモリの知っておくべき重要な注意点
それはUSBメモリは「長期間使わずに放置しておくとデータが消える」という特性があります。
つまり「データの保管用」・「長期保存用」・「バックアップ用」としてUSBメモリを使うべきではないということです。
粗悪なTLCのUSBメモリなんかは1年放置しておくだけでデータが消えることがあるということです。
もちろん、そのUSBメモリを最低でも半年に1度以上は使っているという場合にはデータは消えません。
「USBメモリを一切使わずに数年間保管しておいた」という場合に、USBメモリの中のデータが消えてしまう危険性が高いということです。
じゃあ、粗悪品じゃないUSBメモリを買うにはどうしたらいいか?ということになりがちですが、その前に
大前提として、
USBメモリは、データを持ち運びするのに便利な物であって、
データの長期保管用には適さない。
ということをしっかり理解しておきましょう。
有名なメーカー以外のものは買わない。
USBメモリの有名メーカーといえば、
「Transcend」
「SanDisk」
「TOSHIBA」
「I・O DATA」
あたりです。
「どこのメーカーだ?」「聞いたことないメーカーだな」というところのUSBメモリは買わないほうがいいです。
粗悪品の危険性が高い。
amazonで買う場合は、amazon正規販売品以外は買わないほうがいい。
より安心なのは「楽天市場」。
→ USBメモリ(amazonで見てみる)
→ USBメモリ(楽天市場で見てみる)
amazonは中国業者が大量に入り込んできてレビュー・評価の偽装や粗悪品を売っているケースが増えています。
特にUSBメモリなんて長期間使ってみないと粗悪品かどうか分かりません。
有名メーカーのUSBメモリでもごく稀にハズレを当ててしまう可能性があるわけです。
だから粗悪品を売っている業者なのか、本当にちゃんとしたものを売っていたのにたまたまハズレを引いてしまったのか判断ができないのです。
ついでに言うとどこの馬の骨か分からない業者から買うと最悪の場合、「USBメモリにウィルスが仕込まれている危険性」も出てきます。
危険度で言ったらこれが一番危ない。
アマゾンで買う場合は、マーケットプレイスで売っているものは買わないほうがよい。
買うなら(この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します。)と書いてある商品を買う。


より安心のUSBメモリを買いたいなら「楽天」のほうがおすすめ。
楽天で商品を売るには、身元の証明と高い出店手数料を払わなければ楽天で商売することができません。
アマゾンでは高い出店手数料を払う必要がなく簡単に出店できるので粗悪品を売り続けてバレたら即逃げるということができます。
しかし、楽天でそれをやるのはかなり面倒でお金もかかってしまいます。
だから悪質業者がamazonで商売するのは簡単ですが、楽天で商売するのは手間とコストがかかりすぎて現実的じゃない。
だからより安全な買い物をしたいなら楽天でUSBメモリを買うのがよいです。
ちなみにYahoo!ショッピングも出店手数料が安いので安心度は低いです。
アマゾンよりは出店しづらいですが出店コストが安いので悪質業者が入り込むハードルは低いです。
そして、USBメモリのランク・品質について、
・SLC(最高ランク)
・MLC(中級ランク)
・TLC(低級ランク)
「TLC採用のUSBメモリじゃなくて、ちゃんとしたMLC採用のUSBメモリを買いたい」
といった場合にどうするか?
残念ながらTLC採用のUSBメモリは自分で「TLC採用したUSBメモリ」とは書いてないんです。商品仕様・製品スペックにも書かれていません。
TLC採用と書いてもメリット無いですからね。隠すわけです。
ではどう見極めてTLCなのかどうかを見破るのかというと、
逆の検索をします。
「USBメモリ MLC」で検索するのです。
・アマゾンでの「USBメモリ MLC」
・楽天での「USBメモリ MLC」
そうすると、MLC採用のUSBメモリが出てきます。
TLCであることは隠しますが、MLCであることはまず積極的にアピールします。
なぜかというと、当然「TLCのUSBメモリ」よりも「MLCのUSBメモリ」のほうが値段が高い。
そうすると価格が他のUSBメモリよりも少し高いのでそのままでは売れない。
しかし、値段は少し高くても構わないからMLC採用の品質が良いUSBメモリを買いたいという人になら売れます。
だからMLCであることをアピールします。
つまり「MLC採用」「SLC採用」と書かれていないUSBメモリはほぼ全て「TLC」と思っておいて問題無いでしょう。
「無理にTLCのUSBメモリかどうか気にしないという考え方」
TLC以外のUSBメモリをできれば選んだほうがいいと言ってきましたが、
あくまでも使い方によります。
普通にデータを手軽に持ち運ぶという使い方なら別にTLCとかMLCとかSLCとかを気にする必要はありません。
日頃からUSBメモリにデータの読み書きをしていたらとりあえずデータが消えることは無いので。
突然USBメモリのデータが壊れたり消えたりしても
「全然問題無い。他の場所にバックアップデータ・オリジナルデータがあるから消えてもほとんど困らない」
という状態なら別にTLCのUSBメモリでも全く問題ないわけです。
使い方の問題です。
あくまでも一時的にデータを入れておいて持ち運ぶだけのものとして使っていれば、TLCだろうが関係ありません。
データの長期保存用に使うことはおすすめしないということはもう理解したと思うのですが、
それとは関係なく記憶媒体としてUSBメモリのデータが壊れたり消えたり読み込めなくなったりするというアクシデントはできるだけ無いほうがいいですよね。
ということでUSBメモリの寿命をできるだけ延ばす方法を主に2つご紹介しておきます。
例えば、
「16GBのUSBメモリ」ならその中には最大でも8GB以下のデータを入れるようにする。8GBを超えないようにする。
そうすることでUSBメモリの仕組み上、寿命が2倍以上長持ちします。
全く使わない状態で長期間放置するとデータが消えるのですが、今度は使いすぎてもデータが壊れて読み込めなくなったりします。
TLCの1,000回というのはハードに使った場合に上限回数まで2、3年で到達する可能性がありそうなのでやっぱりデータが消えない・壊れないという寿命の長さを優先するならMLC以上のUSBメモリを買っておいたほうがよさそうです。
MLCの1万回といった上限回数なら10年以上使っても到達しないでしょう。
これに最初の「データ容量の半分しか使わない」というやり方をするとさらに上限回数も2倍になります。
USBメモリのおすすめ容量は、
一番のおすすめは、「8GB」「16GB」あたりです。


寿命を延ばす使い方の「半分以下利用法」で考えると、
「8GBのUSBメモリ」ならデータを入れるのは4GBまでにする。
「16GBのUSBメモリ」ならデータを入れるのは8GBまでにする。
最小限にしておきたいなら「4GBのUSBメモリ」
もしかしたら大容量を入れることもあるかもしれないと思うなら「32GB」
さらに「64GB」「128GB」なんて容量もありますが、
いります?そんな大きい容量。
だって長期保存には不向きなんですよUSBメモリって。
あくまでもデータを手軽に持ち運べる道具なのであえてたくさんのデータは入らない程度の容量にしておいたほうがいいと思います。
値段も安くなるし。
<まとめ>
・大手メーカーのUSBメモリを買ったほう品質は安心だよ。
・MLCのUSBメモリを買ったほうがいいよ。
・あくまでもデータの持ち運び用なので大切なデータの長期保存用として使わないほうがいいよ。
・容量は少なめの物を選んだほうが用途としては正しいよ。
ざっくりこんな感じです。
データの長期保存の場合は、USBメモリではなく
「外付けHDD」
「クラウドストレージ」
「DVDやM-DISC」
のうち2つ程度に大事なデータは複数保存・保管したほうが安全で現実的です。
ずっと使わずにいるとデータが消えるまでの期限というのが、
SLCは、約10年
MLCは、約7~8年
TLCは、約1~5年
とされているようです。
SLCは、約10年
MLCは、約7~8年
TLCは、約1~5年
とされているようです。
粗悪なTLCのUSBメモリなんかは1年放置しておくだけでデータが消えることがあるということです。
もちろん、そのUSBメモリを最低でも半年に1度以上は使っているという場合にはデータは消えません。
「USBメモリを一切使わずに数年間保管しておいた」という場合に、USBメモリの中のデータが消えてしまう危険性が高いということです。
失敗しないためのUSBメモリの選び方
じゃあ、粗悪品じゃないUSBメモリを買うにはどうしたらいいか?ということになりがちですが、その前に
大前提として、
USBメモリは、データを持ち運びするのに便利な物であって、
データの長期保管用には適さない。
ということをしっかり理解しておきましょう。
USBメモリの選び方(1)
有名なメーカー以外のものは買わない。
USBメモリの有名メーカーといえば、
「Transcend」
「SanDisk」
「TOSHIBA」
「I・O DATA」
あたりです。
「どこのメーカーだ?」「聞いたことないメーカーだな」というところのUSBメモリは買わないほうがいいです。
粗悪品の危険性が高い。
USBメモリの選び方(2)
amazonで買う場合は、amazon正規販売品以外は買わないほうがいい。
より安心なのは「楽天市場」。
→ USBメモリ(amazonで見てみる)
→ USBメモリ(楽天市場で見てみる)
amazonは中国業者が大量に入り込んできてレビュー・評価の偽装や粗悪品を売っているケースが増えています。
特にUSBメモリなんて長期間使ってみないと粗悪品かどうか分かりません。
有名メーカーのUSBメモリでもごく稀にハズレを当ててしまう可能性があるわけです。
だから粗悪品を売っている業者なのか、本当にちゃんとしたものを売っていたのにたまたまハズレを引いてしまったのか判断ができないのです。
ついでに言うとどこの馬の骨か分からない業者から買うと最悪の場合、「USBメモリにウィルスが仕込まれている危険性」も出てきます。
危険度で言ったらこれが一番危ない。
アマゾンで買う場合は、マーケットプレイスで売っているものは買わないほうがよい。
買うなら(この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します。)と書いてある商品を買う。
より安心のUSBメモリを買いたいなら「楽天」のほうがおすすめ。
楽天で商品を売るには、身元の証明と高い出店手数料を払わなければ楽天で商売することができません。
アマゾンでは高い出店手数料を払う必要がなく簡単に出店できるので粗悪品を売り続けてバレたら即逃げるということができます。
しかし、楽天でそれをやるのはかなり面倒でお金もかかってしまいます。
だから悪質業者がamazonで商売するのは簡単ですが、楽天で商売するのは手間とコストがかかりすぎて現実的じゃない。
だからより安全な買い物をしたいなら楽天でUSBメモリを買うのがよいです。
ちなみにYahoo!ショッピングも出店手数料が安いので安心度は低いです。
アマゾンよりは出店しづらいですが出店コストが安いので悪質業者が入り込むハードルは低いです。
USBメモリの選び方(3)
そして、USBメモリのランク・品質について、
・SLC(最高ランク)
・MLC(中級ランク)
・TLC(低級ランク)
「TLC採用のUSBメモリじゃなくて、ちゃんとしたMLC採用のUSBメモリを買いたい」
といった場合にどうするか?
残念ながらTLC採用のUSBメモリは自分で「TLC採用したUSBメモリ」とは書いてないんです。商品仕様・製品スペックにも書かれていません。
TLC採用と書いてもメリット無いですからね。隠すわけです。
ではどう見極めてTLCなのかどうかを見破るのかというと、
逆の検索をします。
「USBメモリ MLC」で検索するのです。
・アマゾンでの「USBメモリ MLC」
・楽天での「USBメモリ MLC」
そうすると、MLC採用のUSBメモリが出てきます。
TLCであることは隠しますが、MLCであることはまず積極的にアピールします。
なぜかというと、当然「TLCのUSBメモリ」よりも「MLCのUSBメモリ」のほうが値段が高い。
そうすると価格が他のUSBメモリよりも少し高いのでそのままでは売れない。
しかし、値段は少し高くても構わないからMLC採用の品質が良いUSBメモリを買いたいという人になら売れます。
だからMLCであることをアピールします。
つまり「MLC採用」「SLC採用」と書かれていないUSBメモリはほぼ全て「TLC」と思っておいて問題無いでしょう。
USBメモリの選び方(4)
「無理にTLCのUSBメモリかどうか気にしないという考え方」
TLC以外のUSBメモリをできれば選んだほうがいいと言ってきましたが、
あくまでも使い方によります。
普通にデータを手軽に持ち運ぶという使い方なら別にTLCとかMLCとかSLCとかを気にする必要はありません。
日頃からUSBメモリにデータの読み書きをしていたらとりあえずデータが消えることは無いので。
突然USBメモリのデータが壊れたり消えたりしても
「全然問題無い。他の場所にバックアップデータ・オリジナルデータがあるから消えてもほとんど困らない」
という状態なら別にTLCのUSBメモリでも全く問題ないわけです。
使い方の問題です。
あくまでも一時的にデータを入れておいて持ち運ぶだけのものとして使っていれば、TLCだろうが関係ありません。
USBメモリの寿命を延ばす方法
データの長期保存用に使うことはおすすめしないということはもう理解したと思うのですが、
それとは関係なく記憶媒体としてUSBメモリのデータが壊れたり消えたり読み込めなくなったりするというアクシデントはできるだけ無いほうがいいですよね。
ということでUSBメモリの寿命をできるだけ延ばす方法を主に2つご紹介しておきます。
データは容量の半分以下で使うようにする。
例えば、
「16GBのUSBメモリ」ならその中には最大でも8GB以下のデータを入れるようにする。8GBを超えないようにする。
そうすることでUSBメモリの仕組み上、寿命が2倍以上長持ちします。
結局MLC以上のUSBメモリを買うようにする。
全く使わない状態で長期間放置するとデータが消えるのですが、今度は使いすぎてもデータが壊れて読み込めなくなったりします。
書き換え上限回数は、
TLCで、1,000〜5,000回
MLCで、1~3万回
SLCで、約10万回
ぐらい。
この上限回数を超えるとデータが壊れ始めたり読み込めなくなったりします。
TLCで、1,000〜5,000回
MLCで、1~3万回
SLCで、約10万回
ぐらい。
この上限回数を超えるとデータが壊れ始めたり読み込めなくなったりします。
TLCの1,000回というのはハードに使った場合に上限回数まで2、3年で到達する可能性がありそうなのでやっぱりデータが消えない・壊れないという寿命の長さを優先するならMLC以上のUSBメモリを買っておいたほうがよさそうです。
MLCの1万回といった上限回数なら10年以上使っても到達しないでしょう。
これに最初の「データ容量の半分しか使わない」というやり方をするとさらに上限回数も2倍になります。
USBメモリのおすすめ容量は、
4GB・8GB・16GB
一番のおすすめは、「8GB」「16GB」あたりです。
寿命を延ばす使い方の「半分以下利用法」で考えると、
「8GBのUSBメモリ」ならデータを入れるのは4GBまでにする。
「16GBのUSBメモリ」ならデータを入れるのは8GBまでにする。
最小限にしておきたいなら「4GBのUSBメモリ」
もしかしたら大容量を入れることもあるかもしれないと思うなら「32GB」
さらに「64GB」「128GB」なんて容量もありますが、
いります?そんな大きい容量。
だって長期保存には不向きなんですよUSBメモリって。
あくまでもデータを手軽に持ち運べる道具なのであえてたくさんのデータは入らない程度の容量にしておいたほうがいいと思います。
値段も安くなるし。
<まとめ>
・大手メーカーのUSBメモリを買ったほう品質は安心だよ。
・MLCのUSBメモリを買ったほうがいいよ。
・あくまでもデータの持ち運び用なので大切なデータの長期保存用として使わないほうがいいよ。
・容量は少なめの物を選んだほうが用途としては正しいよ。
ざっくりこんな感じです。
データの長期保存の場合は、USBメモリではなく
「外付けHDD」
「クラウドストレージ」
「DVDやM-DISC」
のうち2つ程度に大事なデータは複数保存・保管したほうが安全で現実的です。
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