新着記事
22歳の学生が作ったCGアニメがスゴ過ぎて笑えないレベルな件

ドイツのベルリンにあるメディアデザイン大学 Mediadesign Hochschule の学生Kaleb Lechowskiさん(22歳)が作ったCGアニメの出来がスゴすぎます。ハリウッドレベルです。
ストーリーは、エイリアンとロボットたちとの戦争を描いたSFショートフィルム作品。
短編フルCGアニメ「R'ha」
作品は約6分。なのでストーリーの序章といった感じです。
R´ha [short movie]
http://vimeo.com/57148705
作品制作において、当然お金がなく役者もセットなども調達できなかったのでCGで作ったそうです。
制作期間は約7ヶ月。
これは作るの大変でしょうね、レンダリングにメカニックとか建造物の設計・デザインとか。
ハリウッドクオリティに見えるのはおそらくこのメカニックと建造物のデザインレベルがきわめて高いことが空間のクオリティを上げるのに一役かっているのではないかと。
『22歳がこんな映画並みの作品作れるなら自分もCGアニメを作ってみたい!』という方々へ
フルCGアニメ「R'ha」の制作に使ったソフトは「Maya」「ZBrush」「Blender」「After Effects」「Nuke」などとのこと。(おそらく学校にあるソフトで作ったはず。)
でもこんなに使わなければ作れないというわけではなく、たまたま使ったのがこれらということでしょう。
実際には「Maya」1つだけでも作れると思います。頑張ればの話ですが。
「MAYA
主に映画制作会社(CG・VFX等)などで使われているメジャーなソフト。
一般にも売られていますが、個人的には「3DS MAX
個人制作なら3ds max。企業などのチームで独自のプログラムも追加できるようなプロの人材がそろっているならMayaといったところでしょうか。
作れるCGのクオリティは2つともほぼ同じレベルです。
(※学生ならMayaも3dsMAXも無料で使えます。その方法のリンクはページ下あたりで。)
※ちなみにこれは『3ds Max』メインで作られたCG動画。
「ZBrush」も3DCG作成ソフトですが3DCGのモデルを作成するのに特化したソフトです。このソフトは映画でのリアルなCGの生物を作る時等によく使われています。あのエイリアンのリアルな生き物感はおそらくこのZBrushで作ったものではないかと。
※ちなみにこの動画は『ZBrush』を使ってドラゴンの頭を作る例。
ZBrushは3DCGのモデル(物体)を作るのに特化したソフトで、3dsMAX等のようにアニメーション(CGアニメ)を作る機能は弱いのが弱点。
「Blender」これも「Maya」や「3ds Max」などと同じ3DCG作成ソフトですが、これは無料で使えるソフトです。
無料ということは当然「Maya(約50万)」や「3ds Max(約50万)」に比べれば、問題が多い・CG制作の時間が多くかかってしまうなどはある程度許容してください。使いこなせばもちろんクオリティの高いものも作れますが、結構な経験と手間・時間が必要になるのではないかと(1つの作品を完成させるのに数年から数十年かかる計算)。
でも3DCGアニメを作り始める人にとってはいいソフトではあります。無料ですし。
※「Maya」と「3ds Max」は現在、購入型から月額制になり、1ヶ月3万6,300円。1年28万6,000円という金額になっています。
「After Effects」はAdobe社の動画・映像制作ソフトです。
これでアニメの最終段階を仕上げます。映像制作においては企業から個人までに使われているかなりメジャーなソフトです。
After Effects自体は10万以上しましたが、今は、月額料金でAfter Effectsも含めたAdobeの全てのソフト(プロも使うやつ)が全て使えるAdobe Creative Cloud(アドビ クリエイティブクラウド)が安い買い方をすれば月2,000円〜2,500円くらい(通常は一年分一括払いで6万円が3万円以下)で買えます。
» Adobe CC(アドビ クリエイティブクラウド)を格安価格で購入する方法と注意点
※この動画は「Maya」で作ったCGや実写映像などを「After Effects」で合成して完成映像を作り上げていく様子です。こうやって素材を足していって完成させます。
「Nuke」も「After Effects」と同様の動画・映像制作ソフトですが、CG合成などの性能が高いソフトです。
基本的に専門の映像制作会社に好まれよく使われているソフトです。最近のハリウッド映画でもよく使われています。
※「Nuke」での制作はこんな感じです。
「Nuke」の値段は40万〜くらい。基本、企業が買うような代物なので高いです。大量のCG合成などを必要とする時などの映像制作に能力を発揮するソフトです。
以上が使われたソフトの説明でした。
どうでしょう?作ってみたくなったでしょうか?
自分なら
「Photoshop」「3ds Max」「After Effects」
があれば充分作ることは可能かと思っています。
個人で用意するなら「Photoshop」と「After Effects」はAdobe社のソフトなので学生なら学割価格月2,000円(1年分一括払い2万4000円)で。
一般の人も裏技的な買い方で「Adobe Creative Cloud」に加入(年間約6万円→約3万円前後)すればAdobeのソフト全てが使えます。
一番肝心のCGアニメ作成ソフト「3ds Max(Mayaも)
3dsMAXやMayaと同じハイクラスで安い3DCGソフトに「LightWave」というものが完全買い切りで約15万円でもあります。→ LightWaveで作ったCGが本物の人間と見分けがつかなくてヤバい
だいたいソフトだけなら合計で1年間28万円(3dsMAXじゃなくてLightWaveにすれば合計18万円)あれば制作環境はそろいます。
学生の場合なら合計約2万4,000円。(Adobeの学割版のみの出費)
学生は、Autodesk社のソフト(3DCGソフト)の場合、教育という範囲なら「3ds max」も「Maya」も3年間無料で使えるのでCGアニメ制作ソフトだけで作れば実質ソフトを買う必要はなく0円で作ることも可能です。
(※教育用利用でのみ無料なので商用利用の作品は作れません。)
LightWaveなら学生は3万5,000円ほどで買えます。
→ ☆【即納可能】【新品】LightWave 2018 日本語版/学生・教員版/パッケージ (Win/Mac Hybrid版)【あす楽対応】【送料無料】【smtb-u】【RCP】LW2018/ライトウェーブ
<追記>
CGアニメ映画で有名なピクサーでも使われているCGレンダリングソフト「レンダーマン」も非商用で0円で使えるようになりました。(学生・一般人関係無く)
→Pixar映画で使われていた3DCGソフト「レンダーマン」が約5万円→無料に。
気になる方は使ってみては?
もしかしたら、あなたもハリウッドの大作CG映画レベルのものを作れちゃうかも…
でもこれらのソフトを使った経験の無い人だと、ちゃんとソフトを使いこなせるようになるまでに半年くらいはかかっちゃいますけどね。
あと、「R'ha」の中の音響(効果音とか)や声は自分以外の二人に頼っているそうです。
・タンブラー(ブログ)サイト[ Kaleb Lechowski ]
・deviantARTページ[ Kaleb Lechowski ]
・「R'ha」Facebookページ
【Adobe関連記事】
» Adobe CC(アドビ クリエイティブクラウド)を格安価格で購入する方法と注意点
スポンサーサイト
<映画クラスのCGですと、レンダリングの性能やスピードが大きく影響します。また、Adobe Aftereffectsなどの動画ソフトとの連携機能も必須です
と言う知恵袋の回答やその他にも似たような意見があったので、単純な性能の差が
1つの作品を完成させるのに数年から数十年かかる計算 と言う根拠で間違いないと考えます。
先程はたいへん失礼致しました。